あお

あお
I
あお【襖】
〔「襖」の字音「あう」の転〕
(1)武官の朝服。 「闕腋(ケツテキ)の袍(ホウ)」に同じ。
(2)「狩衣(カリギヌ)」に同じ。 狩襖(カリアオ)。

「萩の~, 紫苑の織物の指貫(サシヌキ)着て/更級」

(3)袷(アワセ)または綿入れの衣。 襖子(アオシ)。

「紺の洗ひざらしの~着/宇治拾遺 11」

〔原始衣服と大陸から伝わったものが混在・融合したもの〕
II
あお【青】
※一※ (名)
(1)色の名。 (ア)三原色の一。 よく晴れた日の空の色。 (イ)藍(アイ)・緑・水色など, 青系統の色の総称。

「~田」「~葉」「~海原」

(2)青信号。
「~で渡る」
(3)馬の, 青みがかった黒い毛色。 また, その毛色の馬。 馬一般についてもいう。 あおげ。
(4)カルタ用語。 (ア)「青短(アオタン)」の略。 (イ)天正カルタの青札。
(5)「青本(アオホン)」の略。
(6)「青銭(アオセン)」の略。
〔古くは, 青・緑のほか, 蒼白や灰色をも含めていった〕
※二※ (接頭)
名詞や形容詞に付いて, 未熟な, 若い, などの意を表す。

「~二才」「~くさい」「~女房」「~侍」

~は藍(アイ)より出でて藍より青し
〔荀子(勧学)〕
青は藍を原料としながら藍より青いの意。 弟子が師よりもすぐれているたとえ。 出藍(シユツラン)。 出藍の誉れ。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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